ツナとトマトのスパゲッティ

週末の土曜、妻が推しの地方公演を観に行くので、独りで夕食を食べることになりました。こういうとき、いつもは外食で適当に済ませる、というか、たまの機会とと称してジャンクフードを楽しみに行くことが多いです。ハンバーガーとかラーメンとかですね。それが、今回は前の日に妻から、たまには好物のスパゲッティでも自分で作って食べたら、と煽られまして、なぜかその気になりました。

貧民食堂のツナスパゲッティ

スパゲッティ、ピザ、サンドイッチ。このあたりの洋風小麦ものが好物なんですよね。考えてみると、この好みは、独り暮らししていた大学生時代に身についた気がします。

大学は1〜2年生の教養部とそれ以上が学ぶ学部に分かれていました。それぞれ大学生協がやっている食堂があり、日常の食事、特に昼食は生協の食堂で食べることがほとんど。教養部には第一、第二の二つの食堂が二つありました。それと喫茶ですね。自分はもっぱら第二食堂を愛好しておりました。第二食堂は、カレー、スパゲッティ、うどん/そばなどの軽食系のみのメニューで、その分安い。学生の間では、貧民食堂、略して貧食と呼ばれていました。

その貧食で出されるツナスパゲッティが自分の好物だったんですよね。食券を買ってカウンターでオーダーすると、調理師の方が、カット済みのトマト・玉ねぎ・ピーマン、ツナフレークをフライパンで炒めます。それに茹でてザルに山盛りになっているスパゲッティを加え、ざっと絡めて出来上がり。野菜とツナのソース(?)にはかなり強く塩味がつけてあるのですが、自分はさらにカウンターにあるタバスコソースをたくさんかけて食べてました。結果、かなりの塩味とタバスコの辛味、微妙なツナの味わいとトマトの酸味、玉ねぎのシャキシャキ感が混在した、ハーモニーと言うには乱暴な青春の味が出来上がりとなります。なぜかこの味が大好物になりまして、教養部の間はうっかりすると数日続けてお昼にこればかり食べたりしていました。。

自炊のトマトとツナのスパゲッティ

さて、この週末は、この「貧食のツナスパ」を意識して、ツナとトマトのスパゲッティを作ってみました。といっても、貧食と同様、凝ったところはまったく無し。

今回、まずは料理スペースと道具をきちんと整えて始めましょう、と言うことで、鍋とフライパン、まな板などをセットし、包丁・トング・フライパン返しなどを準備。やってみると、この準備がやはり大事で、作業が楽でした。

まず、おもむろに玉ねぎの皮をむき、半分に切って半個をスライス。玉ねぎがきちんと半分にならない不器用さにガックリきました。また、いつも玉ねぎを切る向きがよくわからなくなるんですよね。今回は、切る直前に玉ねぎの切り方を検索し、痛める場合は繊維と並行にと言うことを確認しました。煮込みに使う時には、繊維に直角に切るのがいいんだそうです。しかし、スライスする際に厚みが一定せず、妙に大きかったり小さかったりバラバラです。炒めた時に火のが入り具合がおかしくなるのはわかっているんですが、いたしかた無し。

トマトのカット。「貧食のツナスパ」では、トマトの果肉(?)の硬いところしか使われていなくて、それが絶妙な乾いたあっさり食感を生み出していました。でも、トマトと言うと、ゼリーっぽい種のところが美味しいし栄養もありそうじゃないですか。この部分を使うと具が水っぽくなるのはわかっているので、いつも、種のところを捨てようかどうか迷います。今回ももったいない精神が上回り、種のところを残すよう一個をざっくり切りました。これも大きさバラバラ。

「貧食のツナスパ」にはピーマンが入っていたのを忘れて買い忘れたので、今回はなし。あとは、ニンニクを入れることにします。やっぱりスパゲッティにはニンニクが入らないとね。一カケでいいやと思っていたら、房から切り離すときに二つとれてしまいました。まあいいかと二カケを粗いみじん切りに。細かいみじん切りにするスキルはありません。

あとは、切った野菜をツナと一緒に炒めるだけです。まず、フライパンにオリーブオイルを多めに入れます。円安のご時世、オリーブオイルも値段が上がってしまったのは承知しているのは知っているのですが、ここは譲れません。オリーブオイル多め。

油が熱くなったら(熱くなった気がしたら)、ニンニク投入。すぐニンニクが焦げてしまうので、おかしいなと思っていたら、ニンニクは低温から中温で炒めないといけないんですね。今度やってみよう。まあ、深く考えずに、玉ねぎスライス追加。玉ねぎがしんなりして透明感が出たところで、トマトとツナ一缶分を投入。トマトを入れると、種のところの水分でとろみがついてソースっぽくなります。あまり炒めることなく、塩をひとつまみとブラックペッパーを振ってソースはここで終了。

一旦フライパンの火は止めて、鍋に沸かしておいた熱湯(塩入り)に謎ブランドのスパゲッティを投入。久しぶりなので、乾麺全体をお湯につけるのに若干手間取りました。ここで、指定茹で時間の7分タイマーをアレクサにセットしてもらいます。

本当は、この茹で時間の間にソースを作るべきなんでしょうね。私は、包丁やまな板を洗った後、おもむろにワインの栓を抜き、一杯やってしまいました。作りながら飲み始める、これが自炊の醍醐味です。

タイマーが鳴ったところでスパゲッティをザルにとり、フライパンに再び火を入れてソースを再加熱。ソースが熱くなったところでザルのスパゲッティを投入してソースと絡め、出来上がり。スパゲッティの量が適当だったので茹でている間は少なすぎたかなと思いましたが、盛り付けてみたらちょうどいい感じでした。さらにスパゲッティだけでは寂しいので、ほうれん草ポタージュのカップスープも追加しました。

さて、実食。ちょっとスパゲッティを茹ですぎたか?でも、これぐらいモッチリしていていいか……トマトの酸味と玉ねぎの甘みはいい感じです。ツナの味がさりげなさすぎ?もうちょっとツナっぽさを出したい気がしますが、単純に量を増やすしかないのでしょうか。トマトでついたとろみで中途半端にトマトソースっぽさのあるスパゲッティになっておりました。これなら、ちゃんとトマトソース仕立てのツナスパゲッティにしても良さそうです。今度(いつだ?)チャレンジしてみしょうか。