8/23〜8/28、妻と米国ボストンに旅行してきました。
30年ほど前、長女が赤ん坊の時に一年半ほどこの街で暮らしていました。子どもも巣立って余裕が出てきたので、夫婦のルーツとなっているこの街を再び訪れ、当時を思い出してみようという旅です。
事前に見ていた天気予報では、4泊6日の日程のうち2日が雨の予定で気を揉んでいました。結局、1日曇りがあっただけで天気はよく助かりました。しかし、東京ほどではないにせよ蒸し暑かったです。
今回の旅行は、暮らした懐かしいあたりを見て回るということと、赤ん坊連れではよく観ることができなかったところをのんびりじっくり楽しもうというこを念頭に、3日間を次のように過ごすことにしていました。
- 1日目: (時差調整をかねて)美術館とミュージカル観劇でゆっくり過ごす
- 2日目: 地下鉄とバスで昔住んだ街や、当時仕事で通っていたMITをめぐる
- 3日目: レンタカーで郊外のコンコードまで足を伸ばす
この予定で美術館やミュージカル、レンタカーのチケットや予約は事前にオンラインで済ませ、現地では滞りなく考えていたすべての予定を消化することができました。30年前はまだインターネットがなく、チケット手配一つとっても面倒くさかったのですが、便利になったものです。
30年前との違い
ボストンは17世紀に開かれたアメリカでも最も古い街の一つで、『全米最初の公園」やら「全米最初の地下鉄」やら、全米最初の☓☓がいろいろ存在する街です。その古い街であるボストンがこの30年でどれだけ変わったか興味がありました。
もちろん、ちょっと観光しただけでは違いはほとんどわからないのですが、それでも目につく変化がありました。
カフェチェーンの移り変わり
アメリカで暮らすと、朝食や昼食を手軽に済ませる場としてカフェチェーンはお手軽で大変ありがたいものです。チップも不要ですし、サンドイッチなどの日本人の口に合う食べ物も簡単に手に入るので、30年前も頻繁に利用していました。
30年前のボストンでは、Au Bon Pain(オーブンパン)というボストン発祥のカフェチェーンが流行っていました。このチェーンはヨーロッパ風の濃いコーヒーが売りで、いわゆるアメリカンな薄いコーヒーに物足りなかった日本人にも好評でした。Au Bon Painのイメージカラーは赤。同じく当時流行り始めていたスターバックスのイメージカラーの緑と良いコントラストになっていました。(と言っても、Au Bon Painに支配されたボストンでは、スターバックスの緑はほとんどお目にかからなかったのですが)
そのAu Bon Painは、コロナ以後すっかり廃れてしまったようで、今回ボストンに行ってみると、現在は、イスラエル発祥の Tatte Bakeryとイギリス発祥(イタリアンと銘打っているのに)のCaffe Neroの2つのチェーンが鎬を削り、どこへ行ってもどちらかがある、という状況でした。
Tatte Bakeryは、シンプルでクリーンなイメージの内装で、料理が売り(カウンターで料理を受け取るのではなく、席に店員が届けてくれるスタイル)の印象。到着翌朝の朝食を食べに行き、日曜午前中ののんびりしたカフェの雰囲気を味わいました。私は、ベーシックなアメリカ式朝食セットをチョイス。量は多めですが多すぎるわけでもなく、ちょっとリッチなモーニングセットという感じ。妻は朝から名物だというシャクシューカを頼んでいました。どちらも美味しく、期待に溢れる観光初日を盛り上げてくれました。コーヒーは、まあまあというところ。


Caffe Neroは、渋めのインテリアに「濃い」コーヒー。食べ物はペストリーを1個いただいただけでなんとも言えませんが、コーヒーとインテリアについてはこちらの方が気に入りました。Au Bon Painの赤、スターバックスの緑に対し、青をイメージカラーにしているのも馴染める感じでした。


Prudential Tower展望台
ボストンで2番目、全米で100位タイの高さの52階建て超高層ビルPrudential Towerは、1964年に建設された古いビルで、1番高いJohn Hancock Towerとともにボストンのランドマークになっているビルです。このPrudential Towerの最上階が展望台になったということで行ってきました。
天気が良くて懐かしいボストンの街が一望に見渡せ、昔の想い出がいろいろ蘇ってウルっと来てしまいました。入場料がかなりお高いのとダウンタウン方向は高層ビルが多くて見通しが悪いので思い入れがある人以外には必ずしもおすすめできませんが、MITはチャールズ川を挟んでよく見えましたので、そちら関係でボストンに行かれる方には良いかもしれません。


MITのリノベーション
そのMIT、自分が通っていたビルが無くなっていてビックリしました。また、地下鉄駅の周囲にあった小さいカフェでよく昼ご飯のサンドイッチをテイクアウトしてビルがあたりのビルいたのですが、そうした小さい店が集まっていたブロックも洒落たビルに再開発されていて、これまてビックリ。日本だと大学の建物はそうそう建て替えないイメージがありますが、さすがアメリカの金持ち大学はやることが派手です。でも、シンボルの大ドームや石造りの図書館はきれいなままで、周囲の緑も整えられているところは優雅な雰囲気です。


ボストン美術館
ボストンには、Museum of Fire Artという大きな美術館があります。全体をざっくり見るのも一日ががりという大規模なところで、古くから欧州や日本を含む東洋の美術を収集したコレクションで知られています。30年前は赤ん坊連れだったのでゆっくり観ることができませんでしたので、今回は、思う存分観てやろうということで行ってきました。
今回、我々のお目当ては、モネやルノワール、ゴーギャンなどのヨーロッパ美術と、広重・北斎などの浮世絵のコレクション。この美術館、現在は時間を決めた予約チケットを販売しており、日本にいる間にオンラインでチケットを購入して行きました。昔はかなり混雑していた記憶があるのですが、予約チケット制となったためか、一展示室に2,3組しかいないという大変ぜいたくな状況でじっくり名画を鑑賞することができました。
お天気が悪い時にボストン観光をしなければならないときにはおすすめのスポットです。


短い旅でも満足
今回、4泊で行きましたが、到着日は18時頃現地着なのでその日は観光などはできず、実質3日間しか観光できない日程でした。せっかくの海外旅行の機会なのでもう1,2泊してもよかったのかもしれませんが、我々夫婦の体力ではこれが限界だろうということでこの日程にしました。
実際、結構な暑さと時差ボケですっかり疲れてしまってこの日程で精一杯となり、体力の衰えが身にしみました。とは言え、毎日1万5千〜2万歩、歩き回り、夫婦で話し合ってきた行きたい場所にはすべて行くことができ、満足できる旅行でした。
この後は、出張で見てきたヨーロッパの都市を妻にも見せたいという思いがありまして、なんとか実現したいと思っています。