「元気が出る会話」のパターン(その2)
ただ闇雲に人工無脳を作ってみようというのも意味がなさそうなので、
「ダルい時に元気が出る(気分が上向く)会話ができる人工無脳」を作る
ということを目標においています。
それでは、「元気が出る会話」とは何か?
以前にも「元気が出る会話のパターン」についてという記事を書きました。その後もこの件について考え、ほとんど何も進歩していないのですが、次のような整理の図をかいてみました。
- 元気の出る会話とは?
- 肯定してもらえる
- 悩んでいるときや落ち込んでいるとき、反論せずただ聞いてもらえる、肯定してもらえるという会話相手に癒やされる、ということはよく言われますね。
- 人間の入力を正しく肯定する返答を出力するということは厳密に考えると難しそうです。ただ、全ての入力に肯定的な定形の「あいづち」を返すだけであればそれほど難しくもないでしょう。
- 悩みを解決してくれる
- 悩みや落ち込みの原因を解決してくれる相手と会話してスッキリ問題が解決すれば、これは元気が出ます。ただ、解決すべき題材は多種多様なわけで、これを会話だけで解決するというのは計算機はもちろん普通の人間には手に余ることです。
- 悩みを人に説明する
- 一方、「悩みを人に説明する」だけでも気分が晴れるということもよく言われますし、人に噛み砕いて説明することで見えなかった原因がはっきりして自分で問題解決できるようになる、あるいは自然に問題が解決してしまうということもあると思います。
- 「ELIZA」の問診的な会話パターンもこの路線に近いように思います。ただ、ユーザーに悩みや気分の落ち込みの原因を入力させるよう会話を誘導するというのは、かなり難しく感じられます。
- 悩みや落ち込みから他のことに目を向けさせてくれる
- 「元気が出る会話」について検索してよく出てくれるのは、「他のことに目を無向けさせてくれる」「気晴らしになる」というパターンです。
- 笑わせてくれる
- 元気づけてくれる会話として直感的にあげられるのは、前述の「肯定してもらえる」パターンに加えて、「笑わせてもらえる」会話ということが多いと思います。
- 興味深い別の話題を提供してくれる
- 「笑わせてもらえる」の別パターンとして「他の話題に気を逸らせてもらえる」ということもあると思います。ようは気晴らしを提供するということで、これはこれで計算機にもできることでないでしょうか。
- 肯定してもらえる
と、くだくだ書き並べてみましたが、現実的に作れそうなのは、下記2つのタイプの会話を行う人工無脳のような気がします。
- 全ての入力に肯定的な定形の「あいづち」を返すだけ
- 何かしら気晴らしを提供する
とりあえず、この方向でプログラム作りを考えていこうとというのが現在の考えです。